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F様邸@目黒区

 

 

 

都心のヴィンテージマンション 100㎡ゆったり二人暮らし

 

 

70年代に建てられたヴィンテージマンションの一室

 

以前の住まい手の想いを受け継ぐリノベーション

 

 

 

 

慣れ親しんだエリアからの住み替え

 

 

元々は賃貸マンションにお住まいだった施主のF様夫妻。

当初はご主人が学生時代から慣れ親しんだエリア限定で探していたが、なかなかタイミングが合わずよい物件が見つからなかったため範囲を少し広げて探すことに。

 

「不動産会社には数社登録し、条件に合う物件があればすぐに見に行くようにしていました」

 

半年程探した後、弊社がご紹介したヴィンテージマンションを内覧。

居住中の物件だったためゆっくりと見学することはできなかったが、内見直後二人の購入の意志は既に固まっていた。

 

「希望よりも広めの物件でしたので正直予算はオーバーしていましたが、リビングの光の入り方や風通しの良さ、広いルーフバルコニー、既存の内装の雰囲気が気に入って直感的にいいなと感じました」と奥様。

 


普段は各々雑誌の編集のお仕事をされているお二人。

インテリア企画でお部屋を取材をする機会もあり、自然と良いものを見る目が養われたんだそう。

賃貸マンションに住んでいる頃から家具や雑貨などを少しずつ集めていき、リノベーションに向けて希望のイメージをふくらませていった。

 

「例えば、ある料理研究家のお部屋はモノがキレイに整頓されていて、見た目の美しさだけでなく使い勝手が良いように計算されているんです。本物にこだわった素材選びも素敵だなあと感じていて、様々なお部屋を見ていくうちに段々と自分たちの好みも分かってくるように。壁に色を塗ったりタイルを貼ったりトレンドのスタイルも気になりましたが、住みながら手を加えたり置く家具で雰囲気を変えながら、とにかく長く使えるシンプルな内装を意識しました」

 

 

 

長く使える自然の素材を厳選

 

 

素敵な人が暮らすたくさんの住まいを見てきた経験から、目利きが備わっていたお二人。

内装の好みもはっきりとしていたため、設計者との打合せはとてもスムーズに行われた。

 


室内は分譲時から世代を超えて住み継いできた前オーナーが、10数年程前に知り合いの家具屋さんにフルオーダーでリノベーションを依頼した雰囲気のよい内装が残っていた。

 

フローリングなどは経年し傷んでいたが特注で作ったキッチンや建具などは状態がよかったため残せるところはそのままいかし、間取りはほぼそのままに気になるところだけ住みやすいよう手を加えることにした。

 

 

「長く使いたいという思いがあり、リビングの床と壁は時間の流れと共に風合いを楽しめる本物の素材にこだわりました」

 

色や素材を絞りシンプルな内装に設えつつも場所ごとに少しずつ仕上げを変えたり、家具や雑貨などのインテリアで色を加えていくことでメリハリのある空間へと変化していった。

 

玄関からリビングまでメインの床材は150mm幅の無垢のオーク材を使用。幅広タイプのものは視覚的に奥行きや広がりをもたらす効果があり、落ち着いた空間に仕上がった。使うごとに味わいが増し、経年変化を楽しめるのも無垢の良いところ。

 

家の中で過ごす時間の長いリビングのみ、壁面の仕上げには塗装をオーダー。塗装壁はクロスと違い傷んだ部分のみ補修ができたり、気分によって塗り替える事もできる。

 

 

 

シンプルな設えのリビングに調和した 味わい深いヴィンテージ家具

 

 

外からの和かい光で満たされるリビングダイニングには、色味の落ち着いたヴィンテージ家具を配置。

鮮やかなカラーのカーテンやラグが良いスパイスになっている。

 

ゆったりとした空間だがリビングとダイニングの境には梁があり、空間をゆるく区切る役割を担っている。

 

「ヨーロッパのアンティークというよりは、PFSやACME FURNITUREなど、古き良きアメリカの雰囲気が好みです。家具は賃貸で住んでいる時から二人でコツコツ購入してきたものがほとんどで、工事中にレイアウトを何パターンも考えシミュレーションしました」

 

時を経て味わい深くなった家具はこの空間に元々備わっていたかのようにすんなりと溶け込んでいる。

 

 

 

寝室と部屋同士をつなぐホールは床の素材にこだわって

 

 

それぞれの部屋や廊下は元々はリビングからまっすぐフローリングでつながれていたが、今回のリノベーションでは夫婦の希望で寝室はカーペットに、ホールはヘリンボーン貼りに変更することに。

 

寝室は明るい色味のカーペットをセレクト。元々あった重厚なドアも相まって、ヴィンテージホテルのような雰囲気に変化した。冬場でも足元が冷えることがなく快適なんだそう。

 

各住戸をつなぐ長い廊下。せっかく外から光が入る部分をただの通路や収納スペースにするのはもったいないと、念願のヘリンボーンフローリングを貼りギャラリーのようなスペースにすることに。お気に入りの写真やアートを飾るのが楽しみなんだそう。

 

リビングと同じオーク材を使用しているが、長さや貼り方を変えるだけで雰囲気がガラリと変わる。

 

 

 

水まわりは既存のものを改良しコスト削減に成功

 

 

上:リビングの奥に見えるキッチン。L字になっていて2方向からアクセスできるのが便利。休日はご主人が得意の料理をふるまうのだそう。元々備わっていたものだがあまり見ないイエローがお気に入り。

中:洗面室はトイレを交換し、床のフロアタイルを変更。在来型の浴室は浴槽のみ交換し、床のタイルはモルタルで仕上げた。

下:日当たりの良いルーフバルコニーにはIKEAのウッドパネルを敷き詰めた。植栽を置いたり、気候のいい時期にはアウトドアリビングとしても楽しめそう。

 

 

 

住み始めてからはライフスタイルにも変化が

 

 

立地の良い場所に建っているものが多いのも良質なヴィンテージマンションの特徴の一つ。

 

「アクセスが良い場所なのでとにかく生活が便利になりました。仕事が忙しく以前はタクシーを使うことも多かったのですが、それがなくなったのも嬉しい変化です。」

 

特にリビングが心地よく、休日は家でゆっくりする事が増えたんだそう。

 

「以前は休みの日でも外に出る事が多かったのですが、今は出かけるよりも家で過ごす時間が増えました。とはいえ二人とも旅行が趣味なので、今後は旅先でこの部屋に合うものを探して集めていくのが楽しみです。」

 

 

 

F様

 

【Data】

用途 : 住居

家族構成 : 二人

延床面積 : 100.95㎡

構造 :RC造

 

 

 

photo / 飯貝拓司・東京リノベ

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