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事例紹介

ウォラル様邸@南平台

<記事>

東京リノベプロデュースのリノベーション事例。

 

メイン

 


定番マンションを
自分スタイルの空間に

 

ウォラル様ご家族 :  

ジュリアン様

美和様(奥様) 

龍ちゃん(長男6ヶ月) の3人暮らし

 

株式会社フリーダムコーポレーション代表取締役

「東京リノベ」主幹        谷村 泰光

「東京リノベ」 設計担当      今村 薫

 

渋谷駅から徒歩8分の南平台に佇むのは、よく見かけるタイプの中古マンション。

しかし、ウォラル邸の扉を開けると、ショールームを思わせるガラス越しのバスルーム、

居心地の良いカフェのようなキッチン、まったりくつろげる室内ハンモックなど、

ごく普通のマンションの中とは信じられない、独創的な生活空間が広がります。

住まう人が大事にしている“こだわり”をカタチに―。

「東京リノベ」がプロデュースしたリノベーション事例をご紹介しましょう。 

 (2014年2月取材)

 

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自分たちが住みたい家はリノベーションでつくるしかない

 

谷村 「東京リノベ」掲載の物件に興味を持たれたジュリアンさんが、当社のリノベーション相談会に参加されたのがそもそも出会いでした。

ジュリアン様 2000年からずっと賃貸で日本に住んでいましたが、外国人には不動産の購入が難しいと思っていました。かし、日本の金融業界で働く弟から外国人も購入可能だと聞いて、分譲マンションを探し始めたんです。

美和様 夫婦の仕事にも好都合な渋谷近辺で探したものの、デザイナーズマンションなど結構いい間取がある賃貸に比べ、分譲の場合は間取が限られてしまう。「なぜ、住みたいと思える家がないのだろう」と壁にぶち当たってしまったのです。

ジュリアン様 日本では賃貸と分譲では違うマーケットなのですね。10戸程度の賃貸マンションは個人所有の土地に建てるケースが多いせいか、建築設計にある程度のこだわりを入れることができます。一方、大規模の分譲マンションは、画一的で個性がありません。不動産会社やデベロッパーは標準値を優先するので、個人のニーズにはなかなか対応しきれないのでしょう。

谷村 新築分譲マンションは、日本の平均的なライフスタイルを考えた間取が多いですからね。

ジュリアン様 自分たちが住みたい家を入手するには中古マンションをフルリノベーションするしか方法はないと考え始めたとき、東京リノベのサイトにたどり着いたわけです。

谷村 相談会でお話を伺って目に浮かんだのは、当社企画でリノベーション中の中古マンションでした。場所や広さ、価格や間取がご要望に近かったのです。解体が途中まで進んでいたため、リノベーションを前提に考えられている方にはイメージしやすかったのでしょう。

美和様 壁を取り払ってしまうとか、床に無垢材にしようとか、今村さんのデザインは私たちの考え方に似ていたので、そこに私たちのこだわりを付け加えようと希望が見えてきました。

今村 「開放的に暮らす」といった基本的な考え方が似ていたんですよね。

 

BEFORE

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AFTER

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開放的にフレキシブルに住まう

その思いをカタチにする

 

ジュリアン様 リノベーションで大事なのは、デザインの基本ルールをきちんと決めることだと思います。私がこだわったのは、空間をつくる要素となる素材と色です。壁の色は白、天井は材質そのままのコンクリート躯体表し、床はナラ無垢材に決めました。そこさえ守れば、あとは多少遊んでもイメージに近いものができますからね。

今村 意見が違ったり迷ったりしたときは、必ず基本ルールに戻っていました。ジュリアンさんのこだわりをカタチにしていく、そのお手伝いをする感じでした。

谷村 たとえばキッチンに採用したパンチングボードも、素材のこだわり効果といえますね。

今村 ホームパーティーを開くスタイルをお持ちだったので、お客様から見えるキッチンの雰囲気も大切です。どの程度の透け感に仕上げるかも、とことん検討しました。

ジュリアン様 パンチングボードは種類によって透け感が異なります。第三者の目にどう映るか実際に何度も歩いてみて、スペースを一番広く見せるものを選びました。

谷村 スペースの見せ方という点でユニークなのは、何といっても玄関横のガラス張りのバスルームでしょう。

今村 ショーウインドーのように見せることで、空間がより広く感じられます。

美和様 みなさん驚かれますが、引っ越す前に住んでいた家もガラス張りの浴室だったので、抵抗はありませんでした。来客時に使うときは、隠せば済むことですから。この家のお披露目パーティーのときも、お客様の注目の的でしたよ(笑)

ジュリアン様 扉の色についても、話題でもちきりだったね(笑)。この家全体は素材そのものの色や白い色を基調にしたから、扉には唯一強い色をアクセントに持ってきたかったのです。そこで選んだのは、仕事で訪れた2013年瀬戸内国際芸術祭の秋のイメージカラーで、日本の鳥居のような朱色でした。

 

今村 ところが塗装屋さんが勘違いし、当初はニュアンスの違う色に塗ってしまったんですよ。

美和様 お披露目パーティーのときは塗り直しが間に合わず、お客様から「扉の色だけ、ちょっと違うよね?」と(笑)。

ジュリアン様 自身のこだわりをディテールひとつにも実現できたのは、リノベーションだからこそだと思っています。

谷村 家族のライフスタイルの変化にあわせ、間取を自由に変更できる点もウォラル邸の魅力ですよね。

ジュリアン様 キッチン横のスペースは、多目的ルームや工房、ゲストルーム、将来的には子ども部屋としても使えます。壁は設けず、引き戸と可動式本棚で区切ってあるので、ひとつの部屋にも2つの部屋にもなります。フレキシブルに住みたいとい願いも叶いました。

 

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自身の想像力で違う世界をつくるリノベーションならではの醍醐味

 

ジュリアン様 この建物は1970年築ですから、今回のリノベーションは東京の60〜70年代の建築スタイルに挑戦した感じでしたね。建物の歴史は受け継ぎながらも、内装のデザインは完璧に変えることができる。ごく普通のマンションであっても、自分の想像力を生かしてまったく違う世界につくり変えることは可能なんです。

今村 画一的な建物の中にも個性的な生活空間がつくれることがわかると、みなさんに広がっていきますよね。

美和様 ぜひ、谷村さんにお願いして(笑)。リノベーションによって自分らしい暮らし方をする人たちが集まってくれば、もっと楽しくなると思います。

谷村 従来のリフォームの延長のように捉えている方はまだ多いように思いますが、ジュリアンさんがおっしゃったように、自分の考えで新しい空間を創造できるのがリノベーションなんですね。「リノベーションだから満足できた」といったお客様は確実に増えてきました。住まう人の喜びにつながるお手伝いができれば、私たちも大変うれしいです。

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写真左から

谷村、ジュリアン様、今村

Data

面積 : 75.66㎡

リノベ工事費 : 約980万円

(解体・設計費含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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