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Y様邸@白金台

東京リノベプロデュースのリノベーション事例。

品格漂う白金台エリアのヴィンテージマンションの一室を、物件探しからリノベーションまでお手伝いさせていただきました。

 

 

風格ある外国人向けの高級ヴィンテージマンションで実現

 

自然に寄り添う大人の北欧モダンスタイル

 

 

 

 

 

物件探しから購入まで


建築やインテリアが昔からお好きだった施主のY様ご夫婦。

永らく賃貸マンションで暮らされていたため、リノベーションへの想いは強かったそう。

 

数年探し続けたのち、物件探しの条件であった「梁や柱が目立たない空間であること」「住み慣れたエリアに近いこと」「家族4人がゆったりと暮らせる広さ」などが決め手となり、以前より興味のあった外国人向けの高級ヴィンテージマンションの購入に至った。

 

 

 

 

目指したのは北欧の暮らし

 

今回のリノベーションのメインとなっているのは約25帖のゆったりとしたリビングダイニング。

 

梁や柱の目立たないスッキリとした空間に、幅広の無垢フローリングや大理石など天然の素材を贅沢に用いる事でほっこりしがちな北欧インテリアに洗練されたモダンな要素をプラス。さらに中央には大きなバイオエタノール暖炉を設置。家族皆が自然と集まる心地よい場所となった。

 

箱型の大きな空調設備が入っている壁は移動することが難しかった為、延長させ柱型のような壁をつくりそこに埋込式のバイオエタノール暖炉を設置。敢えて存在感を出すことにより、リビングのシンボリックな存在へと変化。さらに幅広で長尺の無垢フローリングを使うことで室内により広がりや奥行きをもたらしている。

 

テレビの背面には一面「トラバーチン」と呼ばれる大理石を敷き詰めた。神話の都ローマでは古くから貴族の屋敷や公共の建築物に彩りを添えてきたトラバーチン。自然が作り出すなんとも言えないベージュのグラデーションが空間をぐっと引き立て、上質なものにしてくれている。もう一方の壁面には可動式の棚を設置。下部には収納を設け、見せる収納と隠す収納の両方を楽しめる仕様とした。

 

木・石・鉄など、使う素材はなるべく限定し自然で本物のマテリアルを使用。シンプルながらも上質で洗練された空間が出来上がった。

 

トラバーチンの壁は玄関まで一続き。仕切りの扉をガラスに変更し、薄暗かった玄関ホールにも陽の光が届くような工夫も施されている

 

使い勝手が良さそうなコの字型のキッチンは床のタイルや収納の取っ手など一部の素材を変えたのみで、既存のものをそのまま転用した。元々外国人向けにつくられたマンションのためカウンターが高く、使い易いのだそう。

 

柄のクロスにフェミニンな照明のついていたトイレは落ち着いたシンプルなテイストに変更。

 

 


空間の主役はフローリング

 

お部屋の印象を決める上で、壁や天井と並んで大きな割合を占める床材。今回はY様のご希望でScandinavian LIVINGのダグラスファー(欧州産米松)を使用した。

 

ドイツ南西部の「黒い森」と呼ばれる場所に育った原木をデンマークの職人たちが手作業で磨き上げて完成するダグラスファーのフローリングは、国産に比べ木目が詰まっていて断面の色がホワイトに近いのが特徴。

肌触りも良く、森に包まれているような気持ちにさせてくれるこの素材は優れた堅さと美観を併せ持つため、高級インテリアやの素材として北欧をはじめ欧州各国ではブランドショップや美術館など品位が問われる施設に多様されている。

マンションの規約に則り遮音処理を施し、リビングだけでなく居室や廊下にも余すことなく贅沢に使用。お持ちの北欧家具とも良くマッチしている。

 

幅約30cm、厚みは約3cmと、無垢フローリングとしては他に類を見ない風格のある材質。ベッドルームにはフローリングを天板に使用したサイドテーブルを製作した。

 

長い廊下を抜けた先には家族それぞれが使用できる個室を4部屋設けた。元々はカーペットが敷いてありクラシカルな印象だったがリビングと同じ幅広のフローリングを使用することで部屋全体につながりを感じるナチュラルな雰囲気に生まれ変わった。

 

 

 

リビングと個室をつなぐユーティリティスペース

 

来客が集まるパブリックゾーン(リビング)から家族それぞれのプライベートゾーン(個室)向かう手前にはゆったりと一息つけるようなユーティリティスペースを設け、小さなライブラリーのような使い方もできるよう本棚やデスクを配した。

調べものや読書をしたり、ちょっとした作業ができたり、お風呂上がりに寝る前にお気に入りの椅子に座って寛いだり…家族が自由に寛ぐことのできる多目的スペースとなっている。

 

 

 

 

空間を彩る暖炉とこだわりの家具

 

リビングに設置した暖炉は弊社のお客様も使用されている方の多い「エコスマートファイヤー」を採用。

植物資源であるサトウキビやトウモロコシなどを原料としてつくられた燃料「バイオエタノール」を燃焼させる新しいタイプの暖炉で、有害な煙が出ず配管や煙突の設置の必要がなく手軽に取り入れることができる為、近年マンションでのリノベーションに利用する方も増えているそう。

 

暖房器具としての機能面はもちろんインテリアとしても美しくリビングの象徴的な存在となっていて、家族で過ごす時間をより豊かなものにしている。

 

リビング窓側のブラインドは昔、Y様が仕事場で長く使用されていて思い入れの深いイデーの特注品。手張りの革のソファはデンマークのFredericia社のspace copenhagenシリーズ。オープンにした壁面のシェルフに飾るものはこれから探していかれるのだそう。

 

1956年にボーエ・モーエンセンがデザインした、ダイニング用のベンチ「3171ベンチ」、建築家の坂倉準三がデザインした天童木工の「koisu」、ハンス.J.ウェグナー作の「ザ・チェア」「自邸のためのダイニングチェア」、ロイヤルコペンハーゲン「BACA」シリーズの陶板がはめ込まれたヴィンテージのコーヒーテーブルなどなど… 室内にはまるでギャラリーのように随所に名作家具が置かれていて、日々大切に使われている。

 

「中には学生の頃一人暮らしをしていた時に購入しいまだに愛用している椅子もあるんです。北欧には元々つくりの良い家具が多く、使い捨てではなく本当に良いものを選択して大切に使い、補修を繰り返してそれを親から子へ、子から孫へと代々受け継ぐという習慣があるそうです。私達の子供達にも将来この家や家具を引き継いで大事に使っていってほしいと思っています。」と奥様。

 

 

 

風格あるヴィンテージマンションだからこそ本物の素材がより引き立った今回のリノベーション。

シンプルで洗練された佇まいの中にも暖炉や色とりどりの家具で安らいだりほっとできるような、

家族の暮らしにしっくりと馴染む空間となった。

 

【Data】

用途 : 住居

家族構成 : 夫婦+子供2人

延床面積 : 約160㎡

リノベ完成年 : 2018年

構造 :RC造 地上8階建

 

photo / 飯貝拓司

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